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植物が病気になるってどういう事?病害虫の原因に合わせた予防と対策

植物の育て方
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植物を元気に育てよう!病気と害虫の原因

今回は植物を育てるときに避けて通れない、病害虫(病気と害虫)のお話です。

枯れてしまう原因は、水やりや温度などの管理以外に「病害虫」がありますね。症状は植物によって様々。薬や症状の一覧をチェックするものの、何をどうしたら良いやら悩む事がありませんか。

虫がつくこと以外に「病気」で弱ってしまう事もあります。ここでは、身近な病害虫の種類を3つ取り上げて原因や予防を見ていきます。

植物が病気になるってどういうこと?

植物の養分を必要以上に吸い尽くしてしまう病原体がつくことを「病気になる」といいます。葉っぱが白くなったり、丸まったりする様子を見かけることがあるのではないでしょうか。目に見える虫が付けば分かりやすいですが、そうとも限らないので厄介ですね。

病気は大きく分けると3種類

病気は主に・・・

  1. カビ
  2. 細菌(バクテリア)1~10ミリミクロン
  3. ウィルス 20~200ミリミクロン

の3種類です。これらのうち細菌やウィルスは薬では治りません。土壌から他の植物に移ってしまうこともあるし、病気にかかりやすい環境だったということもあります。発見したらすぐに捨ててしまわないと被害が広がってしまうのです。

いくら薬剤や活性剤を試しても効果なく枯らしてしまうというのは、これが原因であることもあるので、育てる事に向いていないなどと落ち込む必要はありません。

では、これらの病気はどんな風に伝染するのでしょうか。

伝染の仕方は主に6種類

中でも細菌やウィルスは目に見えないので分かりにくいですね。以下のように様々な方法で伝染します。

  1. 空気伝染:うどん粉病、灰色かび病、さび病など。病原体はカビ。
  2. 雨媒(あめばい)伝染:細菌病、灰色かび病、炭疽病、疫病、斑点性病害。病原体はカビと細菌。
  3. 土壌伝染:疫病、白絹病、立ち枯れ病害。病原体はウィルス・細菌・カビ。病原体が土に生きていて、植物が吸収していく。
  4. 接触伝染:細菌病、ウィルス病(モザイク病)。手からも伝染する。
  5. 虫媒伝染:ウィルス病。アブラムシなどが食べて傷がついたところから。
  6. 種子伝染:細菌病、ウィルス病

これらのうち細菌やウィルス伝染は予防するしかないのですが、カビの場合は風通しを良くすることや、窒素系の肥料をあげすぎない事で回避できます

植物を育てるときに「風通しが良い場所で」というのは、カビによる病気を防ぐことでもあるわけです。

 

カビがつくと虫がつきやすい、またはその逆に、虫がつくとウィルスがつくというように、虫と病気は仲良し。媒介者である虫を防ぎたいところですね。

主な虫害の発生のしかたと予防対策

「虫」は沢山種類がありますね。数が多すぎて、あれもこれも調べていると混乱してしまいますね。私たちが日ごろ育てているときによく登場する虫は・・・

  • アブラムシ
  • ハダニ
  • カイガラムシ

の3種類ではないでしょうか。まずは、これらの虫を見直してみましょう。

アブラムシの対策と予防

暖かくなってきた頃の4月~6月、9月~10月に発生しやすい。体長は2ミリ~4ミリ程度ながら、繁殖力が旺盛で汁を吸って害を与えます。

天敵はテントウムシです。飛ばないテントウ虫でアブラム虫を退治する方法も取り入れられていますよ。ウィルスを媒介する以外に、分泌物でアリを誘うこともあるので厄介。見つけたらすぐに駆除したいところです。

 

おすすめ対策

牛乳を薄めてかける退治法が有名ですね。倍くらいに薄めてスプレーすると効果的。持続性や予防的効果を期待したい場合は「浸透移行性剤」もおすすめです。

 

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浸透移行性剤とは

害虫の早期防除と退治として使うもの。2~3週間効果が続く薬剤です。成分が浸透して効果を発揮しますよ。効果を実感するまでに時間はかかるけれど、植物の体内に移行して植物全体を守ってくれます。中でもオルトランは有名ですね。

▶浸透移行性剤いろいろ

ハダニの対策と予防

7月~8月頃に発生しやすい。四季を問わずに室内の観葉植物にも登場します。

被害が進むと、葉の葉緑素が抜けて上画像のように白っぽい葉になってしまいます。アブラムシよりも小さい体長ながら、繁殖力旺盛で薬剤の抵抗がつきやすいのが厄介。薬は数種類交互にまいて予防することがポイントです。

ハダニは湿気が大嫌い。薬剤以外に、日頃のメンテナンスとして「葉水(はみず)」をかけて湿度をあげるのも効果的。観葉植物に「葉水」というのはハダニ対策でもあるわけです。葉の裏にもしっかりと葉水をかけましょう。

 

おすすめ対策

「葉水」というとシャワーのようにしたたるイメージがありますが、 植物周辺の湿度をあげる程度にすることがポイント。観葉植物は本来は熱帯雨林などの暖かい地域で育つ植物が多いので、その環境に近くしてあげます。

霧吹きは細かく出るタイプを使いましょう。

霧が荒いと水滴になって葉に留まり、レンズのようになって葉焼けを起こす事があります。繊細なミストは、植物の周りの温度や湿度を調整する役割もします。

パンやお菓子用、美容師さん用からも手軽な霧吹きは流通しています。

 

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カイガラムシの対策と予防

庭木や果樹に寄生する虫。アブラムシよりも大きく、名前のとおり貝殻のような姿をしています。すぐに分かるので見つけやすい害虫ですね。

カイガラムシの排泄物は、すす病やこうやく病などの病気を誘って大きな被害をもたらします。発見したら幼虫のうちに駆除です。一度ついた場所には翌年も発生しやすいので、暖かくなってきたら早めにチェックしましょう。

 

おすすめ対策

発見したら、まずは歯ブラシやヘラでそぎ落としをおすすめします。ですが、気持ち悪くて難しいようならば殺虫剤だけでもOK。さきほどご紹介した、浸透移行性剤から選んで何度も繰り返し使うことで駆除できます。

ただし成虫になってしまうと、殻をかぶって退治が難しくなります。まだ幼虫の5月~7月ころに薬剤をかけると効果がありますよ。風通しの良い環境で育てましょう。


▶カイガラム殺虫剤いろいろ

野菜や食品を使う害虫駆除

薬品はどうも苦手・・・という方もいらっしゃるでしょうか。家庭にあるもので代用できたら嬉しいですよね。ただ、薬品ほど持続性や殺虫性はありませんし、駆除としては弱いです。

薬品に抵抗がある方は試してみるのも良いですね。

  • ニンニク:バラのまわりに植えるとアブラムシをよけてくれる。
  • ビール:ナメクジを呼んで溺れさせて駆除。必ず午前中10時頃までに撤去。
  • 牛乳:アブラムシの居る場所に。水で倍に薄めて直接スプレー。
  • お酢:木酢液と似た効果を得られる。20倍~30倍に薄めてかけると元気になる。
  • みりん:500倍に薄めて使うと植物が元気になる。
  • 重曹:アブラムシの居る場所に。1リットル水に大さじ1/2の重曹をまぜてスプレー。

まとめ:病気と害虫は早めに対策を

最後に、今回ご紹介した3種類の虫について簡単にまとめます。これらは浸透移行性剤でじっくりと予防すると、植物全体が守られるのでおすすめです。

◆アブラムシ
4月~6月、9月~10月に発生しやすい。薬剤を繰り返して駆除。テントウムシが天敵。

◆ハダニ
7月~8月に発生しやすい。湿気が大嫌いなので葉水で予防を。薬剤の抵抗がつきやすいので数種類を交互に使う。

◆カイガラムシ
5月~7月ころの幼虫のうちに駆除。一度ついた場所には翌年も付きやすいので、暖かくなってきたら早めにチェックする。

 

▶浸透移行性剤いろいろ

植物の原産地をチェックしよう

種類によっては病害虫がつきやすい植物もありますね。それらの害虫は、自分たちが生きていくために植物に寄生します。自然の中では寄生することで他の生き物も繋がっていき、全体のバランスが保っていますから必要な事と言えます。

個人的には、害虫といえども殺虫してしまうことは心傷みます。植物を元気に育てるにはやむ負えない状況ですが、やはり避けたい行為ですね。病害虫が発生しないよう予防することが大事ではないでしょうか。

 

それには植物がどんな環境で育つのか、生まれ故郷の原産地を知ることでもかなり違ってきます。なるべくその植物に合った環境に近づけることが予防になり、元気に育ってくれると思います。

病害虫は早く発見して、楽しいガーデニングをしましょう。

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