「カラテア」は、夜になると葉を立てて眠るような仕草(休眠運動)をしてくれる植物です。
葉の色や模様はとても豊富。美しい品種が沢山あるので、自分だけのお気に入りを見つけることができます。
「カラテア」は、人が心地よいと思える環境と似ている、育てやすい観葉植物です。エキゾチックで力強いグリーン、手軽に取り入れてみませんか。
夜は「おやすみなさい」と葉を立てる


上画像は、私が勤務していたショップで育てていた「マコヤナ」という品種。どちらも同じ鉢です。
時間帯によって、こんなふうに葉の角度を変える観葉植物です。
日中は葉を広げ、夜は葉を立て(休眠運動)ます。葉が立つと、眠っているようで可愛いらしいですね。蛍光灯の灯りの下でも、ちゃんと葉を立てます。
「マコヤナ」は知名度が高く、手に入りやすい品種です。

カラテアは造花も人気
ネット検索する場合「造花(フェイク)」も一緒に表示されています。注文前に要チェック。見た目そっくりでも、カラテア本来の葉の質感や動き、力強いエネルギーなどは全く違います。
カラテアの品種は豊富!魅力は葉色と模様
「カラテア」は、葉の模様や色が美しくて生命力が強いので、近年注目されている観葉植物です。
どの品種もしっかりと厚みがあり、艶やかな葉が魅力。
今回は、雰囲気が違う以下4種類を紹介します。
- マコヤナ:人気!美しい斑入り
- トリオスター:3色の葉が美しい
- オルビフォリア:優しい雰囲気
- サンデリアーナ:濃い葉色が際立つ
カラテアは造花も人気
ネット検索する場合「造花(フェイク)」も一緒に表示されています。注文前に要チェック。見た目そっくりでも、カラテア本来の葉の質感や動き、力強いエネルギーなどは全く違います。
人気!美しい斑入り「マコヤナ」
「カラテア」といえば「マコヤナ」というほど、もっともポピュラーな品種です。
上画像のように、葉は少し透き通っていて、表裏の両方に斑(2種類以上の色が出ている)が入っています。筆で描いたような模様も美しいですね。
葉の裏側は紫色(茶褐色)。そのため、夜になって葉が立つと違う表情を見せてくれます。
この紫色(茶褐色)の濃さは、当たる光の強さや湿度によって変化します。そのため、購入したときは紫色が濃かったのに、しばらく育てたら薄くなった・・・なんてこともあります。
卓上サイズは5号くらいまで
もっともポピュラーな品種なので、サイズは沢山流通しています。
ちょっとテーブルに置いたり、手軽に移動できるサイズは5号くらいまで。以下のように、お洒落な鉢に植えらえているものもあります。
▼5号鉢の例

お部屋のアクセントとして取り入れたい場合は、8号サイズも良いですね。
▼8号サイズ例


3色の葉色が美しい「トリオスター」
赤・白・緑のコントラストが美しい品種です。
斑(2種類以上の色が出ている)の入り方が、葉によって違うところも魅力です。
呼び方はこのほか、ストロマンテ・サンギネア・トリオスター」「マルチカラー」「トリカラー」。和名では「ウラベニショウ」とも呼ばれています。
「マコヤナ」同様に、成長すると高さが1mほどになるのでお部屋のアクセントにもおすすめです。

優しい雰囲気「オルビフォリア」

カラテアといえば、さきほど紹介した「マコヤナ」や「トリオスター」のように、鮮やかで濃い色が目立ちますが、優しい雰囲気の品種もあります。
上画像は「オルビフォリア」。
大きく丸く広がった葉はゆるやかなウェーブ。鮮やかな緑色に薄いグレーの葉脈模様が美しいですね。「マコヤナ」ほどポピュラーではないので、あまり流通数は少なめ。
お気に入りを見つけたら早めにチェックしましょう。
▼4号鉢の例


濃い葉色が際立つ「サンデリアーナ」

さきほど紹介した3つの品種とは、がらりと雰囲気が違う「カラテア」「サンデリアーナ」も魅力的です。
「サンデリアーナ」の葉は、深い緑色に、筆で1本ずつ描いたようなピンク色の葉脈。艶があり、生命力を感じます。

風水では、丸みがある大きい葉は「安定」や「愛情」を意味していて、艶は「金運」にも良いとされています。
この特徴的な大きな葉は、「エバーフレッシュ」や「アジアンタム」のような、柔らかくて細かい葉の観葉植物を一緒に置くと美しさが際立ちます。
今回紹介した4つの中ではいちばん流通が少ない品種です。
見かけたら、ぜひ手にとってみてください。

「サンデリアーナ」は、「ドラセナ」という観葉植物にも同じ名前のものがありますが、見た目や葉の色は全く違います。
カラテアの育て方
「カラテア」は熱帯アメリカが原産。直射日光が届かない樹木の株元に生えています。
つまり「柔らかい日差し・適度な水分」が適しているということですね。生育環境に近くなるように育てましょう。
柔らかい日差し・適度な水分
- 柔らかな日当たり
- 10℃以下の寒さに当てない
- 冬の水やりは控えめ
- 肥料は春から秋の成長期に与える
あまり日陰すぎても美しい葉色になりませんし、強すぎると葉が焼けてしまいます。柔らかい陽が射し込む窓のカーテン越し(冬以外)、または明るい部屋の真ん中に置きましょう。
このとき、エアコンや暖房の風が当たらないように注意します。
温度の他に気をつけたいのは「水やり」です。
春夏は土が乾いたら・秋冬は土が乾いてから2~3日後にあげます。冬は成長しないので、乾かし気味に管理します。
葉の裏側にも葉水をあげる
葉に霧吹きをすると、湿り気を与えるだけでなく温度調節にも繋がります。
洋菓子店や美容室で使われているような「細かい霧が出るスプレー」が便利。葉の裏側にも、まんべんなくスプレーできます。
繊細なミストは、お部屋を濡らさずにも済みます。
▼アイビルのエアリーミスト

\ 繊細なミスト・軽い力でたくさん噴霧 /

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まとめ

今回は、特徴が違う「カラテア」4種類を紹介しました。
- マコヤナ:人気!美しい斑入り
- トリオスター:3色の葉が美しい
- オルビフォリア:優しい雰囲気
- サンデリアーナ:濃い葉色が際立つ




押さえておきたい育て方
品種によって耐寒温度が多少違うものの、どの「カラテア」も以下に気をつけて育てましょう。
- 柔らかな日当たり
- 10℃以下の寒さに当てない
- 冬の水やりは控えめ
- 肥料は春から秋の成長期に与える
ハダニ防止、葉の艶を良くする「葉水」も忘れずに。
美容室で使われている細かいミストは、生育環境に近い葉水を与えることができます。

夜は、おやすみなさいと葉を立てて休眠する「カラテア」。
明るい室内で、エキゾチックな観葉植物を育てみませんか。