クリスマスローズの寄せ植えと相性が良い白色テーマの植物と鉢

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先日、クリスマスローズの世界展へ出かけました。様々な種類の苗や鉢植えの他に、センス良く寄せ植えされていた鉢も数多くありました。

そこで今回は撮影した画像から寄せ植えを1つご紹介。「白」がテーマです。園芸店でよく見かける植物を組み合わせていて、とても参考になります。

クリスマスローズと合う植物で寄せ植え作り

育て方をチェックして寄せ植えテーマを決めよう

寄せ植えを作るときに、可愛い!綺麗!という条件だけでは、性質の違う植物を植えてしまうことがありますね。

クリスマスローズは寒い季節に咲くお花。一緒に咲くお花を植えたくなりますが「特徴」を見て決めます。

クリスマスローズは、夏場の暑さや蒸れに弱く、半日陰で育つ植物です。性質に合う又は耐える植物と寄せ植えしましょう。

 

どんなイメージで植えましょうか。

ゴージャス、シンプル、森の一部を切り取った雰囲気・・・。迷いますよね。そんなときにはテーマカラーを決めて作るのもオススメです。今回は合わせやすい「白色」をテーマにした寄せ植えを紹介します。

 

クリスマスローズ

とは1月から3月頃に開花する人気の高い多年草。雪割草や福寿草、ラナンキュラスと同じキンポウゲ科の植物。耐寒性が強く日陰でも育ち、比較的丈夫な種類が多い。(蒸れに弱い)品種改良や交配が行われて様々な形があり愛好家も多い。

▼流通の多い品種:ニゲル

クリスマスローズを中心にした寄せ植え鉢

(クリスマスローズの世界展:東京都2月上旬)

 

画像が荒くて申し訳ありません。上画像が今回ご紹介したい寄せ植えです。一見さりげないですが、じっくり眺めると工夫がありますよ。

クリスマスローズは深い鉢に植えることも大事なポイント。浅い鉢だと根づまりを起こしたり、蒸れたり根を傷めたりして成長が悪いです。上画像の鉢も十分な深さがありますね。

 

足の高い白いテラコッタ鉢とよく合っています。生き生きと成長している姿を見て、鉢選びはとても大事なことが分かります。もし・・・プラスチック鉢ならばどうでしょうか。まずは鉢をチェックしましょう。

通気性と深さを重視した鉢選び

テラコッタは通気性が良いので、空気を通さないプラスチック鉢より安心。

テラコッタの表面には細かい「穴」が開いていて、余分な水分や空気を通してくれます。特に夏場は熱がこもりやすいので通気性を重視しましょう。

上画像のような、足の高い鉢はクリスマスローズのシュッとした茎にマッチしますよね。少し特殊な形状なので、他の寄せ植え鉢とのバランスに不安を感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。これと同じ鉢でなくともOKです。

 

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苗と鉢色のバランス

素材のお話の他に「色」のチョイスも大事ですね。白いテラコッタもおすすめ

ベランダや玄関をライトアップしたときに、お花の色が少なくとも美しく映えます。寒冷地向きもありますよ。寒さに耐えるクリスマスローズにも合います。

 


▶白いテラコッタ【寒冷地向き】いろいろ

白いクリスマスローズに合う植物

それでは、一緒に植えられている植物を見てみましょう。

先ほどの寄せ植え鉢を、上から撮影したものがこちら。

中央にクリスマスローズを植え、その周りにぐるりと白系で統一されています。

白く小さな塊で咲いている小花はイベリス、画像右下の葉はラミウム。その隙間にスノードロップが植えこまれています。

これらは全て相性の良い植物です。では・・・

について説明します。

イベリス:花期が長くボリューム沢山

イベリスは白がよく流通していますが、ピンクもありますよ。こんもりと育ち、開花時期が長いので足元に植えるのにぴったり。

ただ、イベリスの白は膨張色でもあるので、沢山使うとまとめにくくなります。今回の寄せ植えを見ると、右下は違う植物を植えていますよね。イベリスをただぐるりと全体に植えこむよりも、動きがでているのが分かります。

人の目線は右下に留まるので、右下に少し変化を付けます。これは、好みですが私がよく使う方法です。

 

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ラミウム:美しいカラーリーフ

右下にラミウムを添えることで、全体のまとまりが出ています。イベリスの白い膨張感が逆に映えていますね。ラミウムも長く鑑賞できるカラーリーフ。

ラミウムは「マクラツム種」と「ガレオブドロン種」に分かれます。

よく流通しているのは「マクラツム種」。この種はコンパクトに育ちますが、暑さに弱いので夏場は全ての枝を短く剪定して風通し良くしましょう。

 

ラミウムいろいろ

 

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スノードロップ:春を告げる可愛い花

スノードロップは春を教えてくれる可愛い植物ですね。秋にスノードロップの球根が手に入ったら、ぜひ植えましょう。

花びらや葉が大きく開く事が無いので、他の植物との間に植えると馴染みが良いです。自然な雰囲気になりますよ。

春に咲く球根の中でも早く開花するので、チューリップやムスカリと一緒にダブルで植えこむのも楽しい植え方です。

スノードロップは球根なので、時期的に手に入らないこともあるかと思います。イベリス、ラミウム、クリスマスローズだけでも白色テーマの寄せ植えに良いですよね。

何色をテーマにするかは好みですが、例えば「白色だけでは寂しい!」という場合もあるかと思います。白がテーマでも少し工夫するだけで変化が出ますよ。

他の色で変化をつけたい場合

白がテーマだとしても、クリスマスローズの色を薄いピンク系やふちに赤系がある種類を選ぶとちょっと深みが出てきます。

その他、暖色系の小花を添えたり、カラーリーフを入れたりして変化をつけたり。株元を濃くすることで奥行きが出ます。

カラーリーフは例えば・・・

も丈夫で育てやすいです。どちらも冬に美しい色を見せてくれてますし、クリスマスローズと同じ鉢で育てられる植物です。

以下に詳しくご紹介します。

ハツユキカズラ:葉色の変化が美しい

ハツユキカズラは葉色の変化を楽しめる丈夫な植物です。寒い季節にはピンク色から白へ変化。暖かくなると緑色になり秋に紅葉もします。

成長がゆっくりなので根を大事にしたいクリスマスローズと寄せ植えするのも良いですね。下に垂れ下がるので、動きも出ます。

 

▼葉ぼたんの寄せ植え例(小田原市11月)

葉ボタンと寄せ植え

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ヒューケラ(ツボサンゴ):和洋どちらも似合う

ヒューケラ(ツボサンゴ)はクリスマスローズと同じ環境で育つ植物。夏の直射日光は苦手です。和洋どちらでも合わせやすく、庭に地植えしておくとシュート(細い茎のようなもの)を伸ばしてどんどん増えますよ。

白をテーマにする場合、シルバー系統を選んでも良いですね。代表的なのは「グリッター」や「シルバーストリーク」。裏が美しい紫色をしているので、チラリと見える濃いカラーもお洒落です。

銀系統の他に、柔らかい色調の「キャラメル」もおすすめ。緑とも黄色とも見える柔らかい色は、他の植物との繋がりが出来るので良く使います。

単独でも綺麗ですよ。

▼ヒューケラ(グリッター・キャラメル)、ハツユキカズラの植えこみ

ハツユキカズラを添えた寄せ植え

まとめ:寄せ植えは同じ環境で育つ植物を選ぼう

クリスマスローズは冬に咲くキンポウゲ科の植物です。夏場の直射日光や蒸れに弱いという特徴があります。同じ環境で育つ植物で、可能ならば成長が遅い植物を選ぶと良いですね。

今回ご紹介した相性の良い植物は以下です。

  • イベリス:花期が長くボリューム沢山
  • ラミウム:美しいカラーリーフ
  • スノードロップ:春を告げる可愛い花
  • ハツユキカズラ:葉色の変化が美しい
  • ヒューケラ:和洋どちらも似合う

通気性の良い鉢に植えよう

クリスマスローズを植える鉢は、通気性の良い素焼きかテラコッタが安心です。白い寄せ植えをテーマにする場合は、白くて深いテラコッタがおすすめ。応用範囲が広いですよ。

白い鉢は、夏場にブルーをテーマに植えても爽やかですし、垂れ下がるカラーリーフも映えます。また、シンボルツリーとしてオリーブだけを植えても素敵。柑橘系を1本植えて、下草を足しても良いですね。

 


▶白いテラコッタ【寒冷地向き】いろいろ

 

クリスマスローズは夏場も葉を楽しめます。カラーリーフをうまく組み合わせて、冬以外も楽しめる寄せ植えにしたいですね。

 

▼流通の多い品種:ニゲル

▶クリスマスローズいろいろ

 

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