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根鉢を崩す?崩さない?迷ったら細根を見よう!直根・ひげ根の特徴と植物

一年・多年・宿根草
この記事は約6分で読めます。

鉢やビニールポットから苗を出した時、悩むのが「根の扱い」です。

そのまま一回り大きな鉢に植えれば良さそうにも見えるし、根がとぐろを巻いて苦しそうにも見えます。でも、根を触ったら弱ってしまうかもしれません。

どのくらい崩せば良いのか迷うことがありますよね。

根を崩す・崩さないに迷ったときには、根の構造を考えてみると案外簡単です。

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根鉢は植物の成長や種類に合わせて崩す

今回は植物の植え替えで必ず必要な「根鉢を崩す・崩さない」のお話。

多くの場合、鉢やビニールポットから苗を引き抜いた時、根と土が固まって見えている状態ですね。

これは、「根鉢(ねばち)」といって、苗が入っていた容器の形に固まって見えている状態を言います。

「根鉢(ねばち)」
鉢やポットの形に根が固まった状態のもの

細根の付き方で判断!直根とひげ根

根の役割は、養分・水分を吸収したり、地上部を支えることにあります。

植物の根の構造は、大きく分けて以下2種類のみ。

  • 直根系
  • ひげ根系

どちらも「細根から栄養を吸収」しています。

ということは、細根が少ない=崩さない方が良いですよ!と判断が出来ます。

では、この「直根系」「ひげ根系」について見ていきましょう。

直根(ちょっこん)系:根を崩さない

「直根系」は上のような根っこをしています。

大根やタンポポが代表例。

最初に1本、ニョキニョキと伸びていき、その周りに毛細血管のように細かい根がついていくタイプです。

つまり、細根が少ない種類です。そのために、移植すると細根がちぎれてしまったり、負担がかかったりして養分を十分に吸えなくなってしまうのです。

中心の太い部分は、苗を支える役割をしています。

このような「直根系」の根は、崩さないようにそっと植えます。中でもマメ科は直根系として有名です。

直根系の植物例

  • だいこん
  • タンポポ
  • ポピー
  • ネモフィラ
  • 矢車菊
  • スイトピー
  • ルピナス

ひげ根系:細根が沢山ある苗のみ崩す(根を広げる)

一方、「ひげ根系」は上図のような根っこ。

最初は大根やタンポポのように、1本ニョキニョキと直根が出るのですが、最終的にはこんな姿になります。

この「ひげ根系」は、崩して良いもの、崩してはいけないものがあります。

根を崩してOKな例・パンジー

パンジーはとっても分かりやすい、崩してOKな「ひげ根」。

養分を吸う細根が沢山ついています。上画像の状態はビッシリ根が密集しているので、少しくらい根を崩しても大丈夫。

でも、ちぎってはいけません。「崩す」のです。

みかんの皮を剥くようにそっと根を広げてあげます。広げにくい場合は、底を十字にハサミでカットしてから剥くと扱いやすくなります。

▼崩した様子

ついでにお話すると・・・この時、株元の傷んだ葉や苔を取り除くことで育ちが良くなります。通気性が良くなり、害虫予防にもなります。

▼株元の汚れた葉や苔は取る

上画像はビニールポットから出したばかりの苗。

植える前からゼニゴケが育っちゃってますね。

ゼニゴケはジメジメした場所で繁殖して、ミミズやナメクジの発生場所になります。植え込み前に、もれなく除去しましょう。このまま植えると、苗に負担がかかってしまいます。

根を崩してOKな例・オステオスペルマム

▼オステオスペルマムを鉢から出した様子。ひげ根系です。

先ほどのパンジー同様、上画像の「オステオスペルマム」も「ひげ根」系。

鉢底で根が固まって、かなり苦しそうです。

根鉢を1/3くらい崩して一回り大きな鉢に植え替えます。「パンジー」と同じように、みかんの皮むきのように優しく広げます。

▼根鉢を1/3くらい崩した様子

根を崩さない例・アリッサム

「パンジー」や「オステオスペルマム」のような根は分かりやすいですが・・・根がとっても細かくて柔らかい根もありますね。

よく使われる「スイートアリッサム」が分かりやすい例。この植物は根を触らずに植えます。

ポット苗から出すと、先ほどのパンジーのような根ではありません。今度ぜひチェックしてみてください。根は触るとちぎれてしまいそうな、頼りない感じです。

「スイートアリッサム」を寄せ植えで使うときには、あらかじめ位置を決め、植え付けたらもう動かさないようにします。株元も弱いので優しく扱いましょう。

細根が出にくい植物は根を崩さない

苗をポットやプラ鉢から出す前に「直根系」か「ひげ根系」か、あるいは根を崩して良い苗なのか、分かったら安心ですよね。

そんなときは、ネームタグをチェックしてみてください。

「移植を嫌う」と書いてあったら、根を崩さずに植えます。

細根が出にくい植物なので、根を崩さず、そっと植えます。

根を触ったら、日陰に置いてメネデール

「直根系」「ひげ根系」どちらも、植え替えた後は、植物に負担がかかっています。

養分や水分を吸い込む力が弱くなっているので、日陰の涼しい所、出来れば湿気の少ない場所にしばらく(半日~1日)置いておきます。

このとき「メネデール」を入れたお水をあげると回復力を助けてくれます。

無臭で透明。キャップで計量して薄めて使います。

こぼすとベタつくので、拭き取りやすい場所であげましょう。

「メネデール」は化学物質を使わない園芸活力素で、肥料や農薬ではありません。

良く吸収され、根の成長部分の生育を助けると同時に、光合成を活発にする作用があります。

オススメは2リットル。取っ手がついていて扱いやすく、500mlよりお得。挿し木やさし芽、ちょっと弱くなった苗にも使えるので、あっという間に無くなります。

肥料ではないので、使うタイミングを間違えることはありません。

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まとめ

根を崩す判断は「細根」の付き方

植物の根を見て、崩すべきか迷ったら「細根の付き方」で判断します。

  • 直根:崩さない
  • ひげ根:底が固まっていたら1/3ほど崩す
    • ただし、細くて柔らかい根だけの苗(例:アリッサム)は崩さない

鉢から苗を出して根鉢を見た時、「細根の付き方」をチェックしてみてください。

「パンジー」や「オステオスペルマム」のような「ひげ根」系は、根鉢を1/3くらい崩して一回り大きな鉢に植え替えます。

崩す時は、優しく「広げる」ようにします。

▼ひげ根系。根鉢を1/3ほど崩した様子

メネデールで回復力を助ける

「直根系」「ひげ根系」どちらも、植え替え時は苗に負担がかかっています。

そんなときは「メネデール」で回復力を手伝ってあげるのも良い方法。肥料ではないので、それほど神経質にならずに使うことができます。

「メネデール」は、根を触った時のほかに、挿し木・さし芽、元気がないとき、葉の艶が無い時など、元気にしてあげたいときに使います。

扱いやすくてお得な、取っ手付きの2リットルがオススメです。

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水分や養分を吸う大事な根っこ。

あらかじめ扱い方を知っていると、安心して植え替えができます。

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