まだ寒い時期から球根を楽しみたい場合におすすめな「早春に咲く秋植え球根」と「芽出し球根」を紹介します。
どれも背丈が低くて丈夫。鉢植えで育てられるので、ベランダガーデニングにぴったりです。
チューリップよりも前に春を告げる球根
球根といえばチューリップが有名ですが、咲くのはだいぶ暖かくなってから。関東では4月くらいからです。
そこで今回は、チューリップよりも前にお花を咲かせる球根として、
- 早春に咲く秋植え球根
- 芽出し球根
を紹介します。
早春に咲く秋植え球根
- クロッカス
- ミニ水仙
- 黄花せつぶん草(エランシス)
- スノードロップ
クロッカス
地面すれすれに、上向きに咲くかわいいお花。紫、黄色、白、ストライプ入りと様々なカラーがあります。
寒さに強く、植えっぱなしでも育つ丈夫な植物です。水栽培もできるので、お部屋で春を感じられる手軽さも良いところ。
ヨーロッパでも春を告げる花として親しまれています。
- 植え付け:9月下旬~11月上旬
- 開花:3月中旬~4月中旬
- 草丈:10~15cm
ミニ水仙
ミニ水仙といえば、上画像の「テタテタ(テタテート)」ですね。
公園でもよく見かける、丈夫な品種。テタテタ(テタテート)はフランス語で「ひそひそ話し」という意味だそうですよ。少しうつむいて会話しているように見えますね。
やさしく明るい黄色が、春を感じさせてくれます。
【ミニ水仙と水仙】
ミニ水仙と水仙は、同じスイセン科スイセン属の植物ですが、花の大きさや茎の高さが違います。
水仙:花径が3cm以上・茎の高さが30cm程度。ミニ水仙:花径が3cm以下・茎の高さが20cm程度。
この記事では、扱いやすいミニ水仙を紹介しています。
ミニ水仙はこのほか、色々な種類があります。
毎年流通する品種が変わり、人気の球根はすぐに売り切れてしまいます。
早めにチェックしましょう。
品種や地域によっては、お正月頃から咲くこともありますが、日本人には古くから馴染みがあり「春を告げる球根」として有名。
どちらにしても、肌寒い時期から花をつけてくれる可愛らしいお花です。
- 植え付け:9月下旬~11月(※)
- 開花:12月~4月(※)
- 草丈:15~25cm(※)
※品種により変わります。
黄花せつぶん草(エランシス)
山野草です。早春に元気な黄色で咲いてくれる、可愛いお花。年々、カーペットのように広がって咲きます。
別名は「エランティス」。エランティスとはギリシャ語で「春の花」という意味です。キンポウゲ科なので、アネモネに似ていますね。
元気な黄色なので、ちょっと味がある渋めの鉢やブリキ缶にも合います。
- 植え付け:9月下旬~12月
- 開花:2月~4月
- 草丈:5cm
スノードロップ
うつむくように咲く姿が愛らしく人気があります。別名、待雪草(マツユキソウ)とも呼ばれています。
清楚ではかないイメージですが、実はとても丈夫。
寒さに強く、育てやすい植物です。
- 植え付け:9月下旬~12月
- 開花:2月~4月
- 草丈:10~20cm
育て方のコツ
水やり
- 乾いたらたっぷり
- 湿っていたら水やりしない
- 夏場は休眠期なので控えめに
- 花が咲いたら株元に
球根の水やりは、基本的に「乾いたらたっぷり」あげます。
土の状態を見ずに毎日あげると腐ってしまうので、メリハリのある水やりをしましょう。夏は休眠期なので水やりは控えめです。
お花が咲いたら、葉や花にお水がかからないよう「株元めがけて」あげましょう。
お花が終わったら
- 枯れた葉をすぐに取らない
- 肥料は花が終わってから
- 花が少ない場合は株の増えすぎかも
お花が咲き終わって、葉が枯れてもすぐに取らないことが大事です。葉から養分を吸収して球根が充実します。このときに肥料をあげましょう(あげすぎには注意)。
その後、よく乾燥させて雨ざらしにならない日陰へ。
あまり咲かないと感じた場合、株の増えすぎの可能性があります。葉が枯れた後に彫り上げましょう。
確実に早く花を咲かせる「芽出し球根」
芽出し球根の代表「ヒヤシンス」
「芽出し球根」とは、花芽が出る状態までしっかりと育てられている球根のことです。
代表的なのは「ヒヤシンス」。
促成栽培(露地での栽培(露地栽培)よりも成長・収穫・出荷を早くする栽培法)がされており、室内で育てることができます。
このほか「ムスカリ」「チューリップ」「アネモネ」「水仙」なども流通しています。
秋が深まったころから3月初旬頃まで、数量限定で販売されます。見かけたら早めに選んでみましょう。秋植えの球根よりも、早く、確実にお花を楽しむことができます。
芽出し球根のセットはお花を長く楽しめる
でも、何を選べば分からない・・・という場合は「おまかせセット」「選べるセット」などで色々な種類の球根を選んだり、季節の苗を混ぜて組み合わせるのも良い方法。
セットものを見つけたら、ぜひ育ててみてください。
開花時期が違う組み合わせは、お花を長く楽しめます。
まとめ
早春に咲く秋植え球根
今回、以下の秋植え球根を紹介しました。どれも背丈が低く、管理が簡単です。
- クロッカス
- ミニ水仙
- 黄花せつぶん草(エランシス)
- スノードロップ
秋に球根を植えて、翌年の春に芽が出るのを待ちましょう。
品種により開花時期が違いますが、どちらにせよチューリップが開花する時期よりも早く咲きます。
色々混ぜて植えると、開花時期がずれて長くお花を楽しめます。
芽出し球根
すでに芽が出ている「芽出し球根」苗もおすすめです。
土に植えて、芽が出るのを待つ必要がありませんし、10℃前後の室内で、確実にお花を楽しめます。
代表的な芽出し球根は「ヒヤシンス」。水耕栽培もありますが、寒い時期に水替えするのは大変・・・と思う場合、土で育てる苗タイプを選ぶと手軽です。
秋植え球根よりも早く春を楽しめます。
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