まだ寒い時期から球根を楽しみたい場合におすすめな「早春に咲く秋植え球根」と「芽出し球根」を紹介します。
どれも背丈が低くて丈夫。鉢植えで育てられるので、ベランダガーデニングにぴったりです。
球根の開花時期は幅が広い
球根といえばチューリップが有名ですが、咲くのはだいぶ暖かくなってから。関東では4月くらいからです。春に咲く球根には、チューリップよりも前にお花を咲かせる種類もあります。
いち早く春を感じられるよう、
を紹介します。
早春に咲く秋植え球根
- クロッカス(ルビージャイアント)
- ミニ水仙
- キバナセツブンソウ
- スノードロップ
クロッカス ルビージャイアント
上向きに咲く原種系品種です。弁先が丸まったかわいいお花。
ヨーロッパでは春を告げる花として親しまれています。
草丈:5~10センチ
ミニ水仙いろいろ
上画像は「サンデスク」。コロンと丸みがあって愛らし水仙です。
ミニ水仙は色々な種類があり、品種によっては冬から芽を出します。水仙は地方によってはお正月頃から咲く事もありますが、日本人には馴染みがあり「春を告げる球根」として有名なので紹介しました。
ミニ水仙は、テタテタ(テタテート)が有名ですね。これはフランス語で「ひそひそ話し」という意味だそうですよ。
草丈:15~25センチ
キバナセツブンソウ
出典:http://garden0220.ocnk.net/
山野草です。早春に元気な黄色で咲いてくれるお花。
別名「エランティス」とも呼ばれます。エランティスとはギリシャ語で「春の花」という意味。キンポウゲ科なので、アネモネに似ていますね。
元気な黄色なので、ちょっと味がある渋めの鉢やブリキ缶にも合います。
草丈:10~20センチ
スノードロップ
待雪草(マツユキソウ)とも呼ばれています。
うつむくように咲く姿が愛らしくて、とても人気があります。
草丈:10~20センチ
育て方のコツ
水やり
- 乾いたらたっぷり
- 湿っていたら水やりしない
- 夏場は休眠期なので控えめに
- 花が咲いたら株元に
球根の水やりは、基本的に「乾いたらたっぷり」あげます。土の状態を見ずに毎日あげると腐ってしまいます。メリハリのある水やりをしましょう。夏は休眠期なので水やりは控えめです。
お花が咲いたら、葉や花にお水がかからないよう「株元めがけて」あげましょう。
お花が終わったら
- 枯れた葉をすぐに取らない
- 肥料は花が終わってから
- 花が少ない場合は株の増えすぎかも
お花が咲き終わって、葉が枯れてもすぐに取らないことが大事です。葉から養分を吸収して球根が充実します。このときに肥料をあげましょう(あげすぎには注意)。
その後、よく乾燥させて雨ざらしにならない日陰へ。
あまり咲かないと感じた場合は株の増えすぎかもしれません。葉が枯れた後に彫り上げます。
確実に早く花を咲かせる「芽出し球根」
秋植え球根は、秋に植えて春に芽が出るまでじっくり待ちます。芽が出た時の喜びが大きいですね。でも、そうもいかない場合もあります。
- 目当ての球根が完売してしまった
- 秋に植えるタイミングを逃した
- 春に芽が出るまで待てない
- ちゃんと地中で生きているのか不安
- 春から球根を育てたい
と、いろいろあります。
そんな場合は、既に芽が出ている「芽出し球根」がおすすめ。
花芽が出る状態までしっかりと育てられているので、球根から植えるよりも確実に咲かせることが出来ます。温度管理して芽を出した苗なので、球根から育てるよりも早くお花を楽しむ事ができます。
でも、何を選べば分からない・・・という場合は、おまかせセット、選べるセットで色々な種類の球根を選んだり、季節の苗を混ぜて組み合わせるのも良い方法。
開花時期が違う組み合わせは、お花を長く楽しめます。
photo by 花のまちころぼっくる
芽出し球根は1月頃から流通
芽出し球根の流通期間は、地方によって違います。暖かい関東では、1月中旬から3月頃がピーク。年が明けてお正月関連の寄せ植え鉢(葉牡丹、七草の和鉢など)が終わった頃から、少しずつ始まります。
まだ外気温度が一桁のような寒い時期でも、芽が出ている球根と出会えるとは有難いですね。プロの生産者が温度管理して育てた苗です。
芽出し球根は、より確実に春を感じたい方におすすめです。
まとめ
今回は「早春に咲く秋植え球根」、春から流通する「芽出し球根」を紹介しました。
記事内で紹介した秋植え球根は、どれも背丈が低く管理が簡単。小さな可愛らしいお花で春を感じるのも良いものです。
秋に球根を植えて、翌年の春に芽が出るのを待ちましょう。
背丈にあまりこだわらないのならば、色々混ぜて植えるのも楽しいです。
秋に球根を植えず、お正月過ぎた頃から流通が始まる芽出し球根で、確実に花を咲かせる方法もおすすめ。秋植え球根よりも早く開花するように、生産者さんが温度管理をして育てています。
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