ムスカリは植えっぱなしでも健気に咲いてくれますよね。葉が伸びすぎて困った事ありませんか。鉢の高さよりも伸びて地面についたりします。
あれ、どうにかしたいですよね。
ムスカリは葉が長く伸びる植物
結論から言ってしまうと、葉には栄養を蓄える重要な役割があるので、切らない方が良いです。つまり、もともと長く伸びる性質。
株元は葉で覆いつくされてしまうほど、フサフサと伸びていきますよね。
▼どんどん葉が伸びる

とはいえ、やっぱり気になります。そこで、どうにかする方法を探りました。
掘り起こせない時期は鉢を工夫する
手っ取り早いのは、こんな方法。
鉢はそのまま使います。葉が下にいかないように鳥の巣作戦。
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枝と葉が見え隠れして素敵。
枝は、細くて曲げやすいものを拾っても良いですが、デザイン性を際立たせるなら「アレンジメント用の柳の枝」がおすすめです。
中でもドラゴンヤナギは、このウネウネ感が良い感じ。 アレンジメントの他に、ブーケやディスプレイにも使われます。

photo by 花材通販はなどんやアソシエ
自然が作り出した不規則な曲線がとっても美しい。
ナチュラル感のあるラインがほしい時、ちょっとしたポイントに。枝を大きく使って、ディスプレイのような造形的デザインをするときに使います。
丸めるとこんな感じ。

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同じ植物素材なので馴染みやすく、動きやナチュラル感も出ます。

もう最初から葉を自然のままに育てる!という場合、ハンギングもおすすめ。
葉が伸びる性質をあえて楽しむ
ハンギングは、葉があると全体的にまとまりやすくなります。半円の場合、植えこむ鉢のフチ(エッジ側)に植えると下に垂れて優しい雰囲気に。
鉢のフチは見えない方が自然な植え込みになるので、ムスカリの葉は大活躍します。
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いやいや、そこまでしっかりハンギング作りするつもりは無い!という場合、あるいは時期的に植え替えも出来ない!という場合はこんな方法も。
お手持ちのプラ鉢と麻紐で簡単に楽しむ方法。
麻紐で鉢を包むようにハンギングして、いっそのこと垂れさがる葉を楽しむ。伸びた葉がだんだん下に垂れて綺麗なハンギングになります。
これはプラントハンガーと呼ばれていて、いろんな編み方があります。いちばん手軽なのは平結び。それだけで素敵なプラントハンガーを作ることが出来ます。
でも編んだりするのは大変だし、麻紐を準備するのも面倒だなぁ・・・という場合は完成品を使ってもOK。
プラントハンガーの良いところは
- 鉢を好きな場所に吊るせる
- 素材が優しい
- 軽い
- 使わないときはコンパクト収納できる
- 鉢のデザインや大きさが多少違っても使える
といったところ。
今回のムスカリだけでなく、多肉や観葉にも使えます。
例えば、半分にカットされたココヤシの実などがあれば、お部屋で小物入れに。器を工夫すれば、ちょっとしたガーデンツールを収納する場所としても使えます。
翌年に葉を伸ばさない方法
でもやっぱり伸びすぎるのは嫌!という場合は、球根を掘りあげです。
堀上から植え付けまで
- 葉が黄色っぽくなった6月頃に掘りあげ
- 涼しい場所で陰干し
- 枯れた葉を取る
- 10月頃に子供球根を除いて植えつけ
秋めいた9月頃、すぐ植えると結局また葉が長く伸びてしまいます。
ちょっと遅めに時期をずらすのがポイント。寒さが厳しくなる前にしましょう。
とはいえ2~3年植えっぱなしだと結局葉は伸びてきます。ムスカリは分球して増えていく植物ですから、堀上げは球根にとっても良い事ですね。
球根の彫り上げや植え付けは、土を深くまで掘るので力がいります。手に持ったときに、しっくりくるタイプが良いですよ。
まとめ

ムスカリの葉が長く伸びるのは栄養補給のためです。元気に花を咲かせるには、以下の2パターンから選ぶしかありません。
- 葉が伸びる性質を楽しむ
- 掘りあげて短く保つ
長い葉にしないためには、秋が深まった10月頃に植えつけてみてください。ただ、数年植えっぱなしだと、結局は葉が伸びてきます。
ムスカリは何年も咲いてくれる頼もしい球根。青や白のムスカリは良くみかけますが、ピンクサンライズの淡い色合いもおすすめです。
淡いピンクが春を感じられますし、主張しないので色々な植物に合います。
ムスカリの長く伸びた葉も、お花と同じように育てられたら楽しいですね。
長さが気になる場合は、植物の自然の姿をそのまま生かすか、掘りあげて球根を充実させるかの2つ。鉢や配置を工夫すると思わぬ発見があります。
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