ムスカリは植えっぱなしでも健気に咲いてくれるの可愛い球根です。ですが、葉が伸びすぎて困った事ありませんか。長く伸びて全体のバランスが崩れたり、他のお花にかかったりします。
あれ、どうにかしたいですよね。
ムスカリは葉が長く伸びる植物
結論から言うと、葉には栄養を蓄える重要な役割があるので、切らない方が良いです。
可能ならば、そのまま葉を楽しめるように植え付けを工夫してみましょう(アイディアは後述あり)。
▼どんどん葉が伸びる
そこで、この記事では以下3つを紹介します。
- 掘り起こせない時期は鉢を工夫する
- 葉が伸びる性質をあえて楽しむ
- 翌年に葉を伸ばさない方法
掘り起こせない時期は鉢を工夫する
手っ取り早いのは、こんな方法。
鉢はそのまま。葉が下にいかないように鳥の巣作戦です。
枝と葉が見え隠れして、ナチュラルな雰囲気になります。
枝は、細くて曲げやすいものを拾って利用するのも良いですが、デザイン性を際立たせるなら「フラワーアレンジメント用の柳の枝」がおすすめです。
フラワーアレンジメント用の枝を添える
中でもウンリュウヤナギ(またはドラゴンヤナギ)は、アレンジメントの他に、ブーケやディスプレイにも使われます。
ただ花瓶に入れておくだけで、空間をお洒落にしてくれる花材です。
自然が作り出した不規則な曲線がとっても美しいですね。
丸めるとこんな感じになります。
お手持ちのムスカリと馴染まなかった場合でも、鉢植えの近くにディスプレイとして置いても可愛いです。リースの土台として使うのも良いですね。
葉が伸びる性質をあえて楽しむ
最初から葉を自然のままに育てる!という場合、ハンギングもおすすめです。
ハンギングは、葉があると全体的にまとまりやすくなります。葉が茂るムスカリを入れておくと、株元が寂しい感じにならずに済みます。
植え込む鉢のフチ(外側)にムスカリを植える
半円の場合、植えこむ鉢のフチ(外側)に植えると下に垂れて優しい雰囲気に。他の植物との兼ね合いもありますが、葉が茂ることを予想しながら植え込むと馴染みやすいですよね。
鉢をプラントハンガーで吊るしてハンギングにする
いやいや、もう鉢に植えちゃってるし、ハンギング作りするつもりは無い!という場合、上画像のように吊るしてしまう方法もあります。
上の例は、プラ鉢と麻紐で簡単に楽しむ方法です。
麻紐で鉢を包むようにハンギングして、垂れさがる葉も一緒に楽しむ。伸びた葉がだんだん下に垂れて綺麗なハンギングになります。
これはプラントハンガーと呼ばれていて、いろんな編み方があります。いちばん手軽なのは平結び。それだけで素敵なプラントハンガーを作ることが出来ます。
でも編んだりするのは大変だし、麻紐を準備するのも面倒・・・という場合は完成品もあります。
プラントハンガーの良いところは
- 鉢を好きな場所に吊るせる
- 素材が優しい
- 軽い
- 使わないときはコンパクト収納できる
- 鉢のデザインや大きさが多少違っても使える
といったところ。
今回のムスカリだけでなく、多肉や観葉にも使えます。
例えば、半分にカットされたココヤシの実などがあれば、お部屋で小物入れに。器を工夫すれば、ちょっとしたガーデンツールを収納する場所としても使えます。
翌年に葉を伸ばさない方法
でも、やっぱり伸びすぎるのは嫌!という場合は、球根を掘りあげです。
堀りあげから植え付けの手順
- 葉が黄色っぽくなった6月頃に掘りあげ
- 涼しい場所で陰干し
- 枯れた葉を取る
- 10月頃に子供球根を除いて植えつけ
秋めいた9月頃、すぐ植えると結局また葉が長く伸びてしまいます。
ちょっと遅めに時期をずらすのがポイント。寒さが厳しくなる前にしましょう。
その後2~3年植えっぱなしだと結局葉は伸びてきます。ムスカリは分球して増えていく植物なので、堀りあげは球根にとっても良い事です。
球根の堀りあげに便利!山菜堀りスコップ
球根の堀りあげや植え付けは、土を深くまで掘るので力がいります。
歯がギザギザしたスコップ、中でもステンレスの「山菜堀り」用のスコップはオススメ。剣のような形のデザインは、幅が狭いので鉢の植え替えにも便利です。
私はプロのガーデナーの方にオススメしていただき、10年以上愛用しています。泥まみれになっても、サッと洗って片づけられます。
掘り起こすだけでなく、雑草の根も切ることができます。
まとめ
ムスカリの葉が長く伸びるのは栄養補給のためです。
元気に花を咲かせるには、以下の2パターンから選ぶしかありません。
- 葉が伸びる性質を楽しむ
- 掘りあげて短く保つ
長い葉にしないためには、秋が深まった10月頃に植えつけてみてください。ただ、数年植えっぱなしだと、結局は葉が伸びてきます。
いつもと違う色のムスカリを植えてみよう
いつもとは違う色の球根ならば、伸びた葉の印象も変わるかもしれません。
例えば、ピンクサンライズという淡いピンクもおすすめです。少しグラデーションがかかっていて、清楚なイメージで咲きます。
優しいピンクは春を感じられますし、主張しないので色々な植物に合います。
ミックスで入っている球根も良いですね。
ムスカリの長く伸びた葉は、お花を育てるために必要なもの。
長さが気になる場合は、植物の自然の姿をそのまま生かすか、掘りあげて球根を充実させるかの2つです。鉢や球根の配置を工夫すると思わぬ発見があります。
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