冬の寄せ植えを華やかにする下草
冬の寄せ植えの王道は「パンジー」「葉牡丹」「ストック」でしょうか。一年草の開花時期が過ぎて少し寂しい時期でもありますね。そして何となく足元が寒そう。植えつけた植物の乾燥や寒さも心配ですよね。
そんな時はマルチングと下草を入れるとグッと落ち着きますよ。
水苔で簡単。乾燥防止と霜除けマルチング
(11月下旬 横浜市)
乾燥防止や霜除けのマルチングとして水苔を敷くのも良いですよ。天然素材なので植物に触れても傷つきませんし雰囲気に馴染みます。軽くて通気性も良いですね。ただし湿気に弱い植物は風通しが悪くなる事があるので様子をみてくださいね。
上の画像は鉢植えの株元アップ。11月下旬に撮影したものです。パンジー、ヒューケラ、アイビー、シロタエギクの株元に水苔を敷いています。ヒューケラ2色とカラーリーフの組み合わせがとても美しいですね。
それでは以下に寒さに強い下草を5種類ご紹介します。植物名クリックでページジャンプします。御覧になりたい植物からどうぞ。
ラミウムの特徴
ラミウムはほふく性(横に這うように伸びる)があるので下草に最適です。とても種類が豊富。大きく分けて「マクラツム種」と「ガレオブドロン種」に分かれますが、園芸店で多く見かけるのは「マクラツム種」ですよ。
「マクラツム種」はコンパクトにまとまって育ちますが夏場の暑さに弱いです。夏場は全ての枝を短く剪定して風通し良くしましょう。夏場も枯らさずに大きく茂らせたい場合は「ガレオブドロン種」を選びましょう。黄色いお花が立ち上がって咲きますよ。
マクラツム種 園芸店で主に流通している品種。白・ピンク色の花がコンパクトに咲く。
ゴールドラッシュ、ツルオドリコソウ、デッドネットル、スターリングシルバー、ホワイトパール、ビーコンシルバー、ピンクパールなど流通豊富。
ガレオブドロン種 大きく茂る。黄色い花が立ち上がって咲く。
和名はキバナオドリコソウ。バリエガツム、ハーマンズプライドなど。
ラミウムの育て方
年に2~3回は切り戻して整えます。切った枝は土に挿しておくと簡単に根が出ますよ。夏場や梅雨時の湿気に弱いです。湿った土が好きですが蒸れないように注意しましょう。
ワイヤープランツの特徴
ワイヤープランツも耐寒性があって丈夫です。地植えで放置しておくと茂って大変なことになります。シンプルな丸い葉のほかに、ワイヤープランツスペードや斑入りのスポットライトを使うと雰囲気変わりますよ。
ワイヤープランツの育て方
鉢植えは水切れに注意。湿ったままでも弱ってしまうので「乾いたら水やり」するように気をつけましょう。株が大きくなったら株を分けて増やす事が出来ます。伸びた枝が気になる場合はいつでも剪定OK。切った枝を水に差しておくと根が出ます。
ヒューケラ(つぼさんご)の特徴
ヒューケラは常緑の多年草(宿根草)です。何年も楽しむ事ができますよ。そして、なんといっても耐寒性の強さが嬉しい。-15℃まで耐えます。5℃以下の低温に当てると初夏に花が咲きます。お花を楽しみたい場合は寒さに当てましょう。
種類が豊富で綺麗な色が沢山。色を楽しんで複数株植えるのも素敵です。大型・中型・小型がありますから、購入のときには大きさを確認して育てる方が良いです。
華やかさに欠ける鉢にもおすすめですよ。地植え・寄せ植え・ハンギングにと重宝するので人気がありますよ。特に秋冬はすぐに売り切れてしまうので、涼しくなってきたら早めにチェックしましょう。
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ヒューケラ(つぼさんご)の育て方
直射日光が苦手。夏は肥料を控えて育てます。直射日光や暑さに弱いので、日陰や株元に植えるのに最適ですよ。湿度が高いと傷むので、水はけと風通しを良くしましょう。地植えにしておくと茎から根を出して(シュートと言います)自然に増えていきます。
クローバーの特徴
一年中楽しめる常緑多年草。クローバーは繁殖力が強いのでコンテナにも向いています。色々な模様や色がありますよ。赤系や斑が入ったクローバーが株元にあると明るくなります。黄色や薄いピンク、白いお花にも合わせやすいですよ。
冬もしっかり!カラフルな葉色「ティントシリーズ」
クローバーの中でも寄せ植えに使いやすい、カラフルな葉のティントシリーズがあります。品種改良されたものでガーデナーに好評。耐寒性が強いので秋冬の寄せ植えにもぴったり。根詰まりさせなければ毎年大きく育ちます。
上画像の赤系はガーネット。外側に薄いモスグリーンの縁取りがある葉はヴェールです。(以下にも寄せ植え画像あり)他にも沢山種類がありますよ。
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クローバーの育て方
常緑多年草なので雑草対策としてお庭に植え付ける方もいらっしゃいます。じめじめしているところは苦手。水はけ良く、日当たりの良いところで育てます。夏場に少し葉が枯れますが再生しますよ。鉢植えの場合はメリハリのある水やりを。乾いたらたっぷりあげましょう。
アサギリソウの特徴
耐寒性のある多年草です。ヨモギの仲間。こんもりと丸く大きくなるので大きな鉢の寄せ植えに向いています。小さな鉢は蒸れやすいのであまりおすすめしません。
冬場は葉が少なくなるので寂しい感じになりますが、朝露に濡れた白い産毛はとても綺麗。手触りはまるでシルクのように柔らかく癒されますよ。
▼雨上がりのアサギリソウに集まった水滴。キラキラ輝いてとても綺麗です。
(10月上旬 横浜市)
アサギリソウの育て方
日に当てないとダレて見苦しくなります。伸びてしまったら短く切り戻せば復活しますよ。耐寒性は-20℃と抜群なのですが、蒸れと暑さに弱いです。夏場や梅雨時は風通しの良い場所で育てましょう。簡単に株が分かれますよ。
最後に
▲(11月下旬 横浜市)ラミウム・クローバー2種類・ヒューケラが入った寄せ植え
冬の寄せ植えで足元や全体が寂しいとき、下草を加えると華やかになりますね。今回ご紹介した5つの苗は、どれも耐寒性があるものばかり。とても丈夫で茂りやすいので切り戻しや株分けで整えてみてくださいね。
以下より色々な種類をチェックできます。冬の寄せ植えが華やかになりますように。
▶ラミウム
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