「モンステラ」は、葉の姿が魅力的な観葉植物ですね。でも、お部屋で育てるには大きくなりすぎて、扱いにくい場合があります。
そんな場合、「モンステラ」よりもコンパクトな「ヒメモンステラ」がオススメ。
「モンステラ」に比べると、少々寒さに弱いところはありますが、基本的に育て方や置き場所は同じ。
増やし方や剪定も簡単です。
モンステラは風水で人気の観葉植物
観葉植物は、お部屋を浄化すると言われています。
特に「モンステラ」は、ハートの葉っぱが円満や魔除け、切れ込みが見通しが良いとの解釈があります。
置き場所によっても、効果が変わるとされています。
ヒメモンステラは簡単に仕立て直せる
「モンステラ」はそのまま何もせずに放置していると、茎が伸びすぎて鉢が倒れそうになったり、茎が折れたりします。「ヒメモンステラ」もそれは同じ。
そんな時は、剪定(カット)や植え替えをして整えていく=仕立て直しをします。
▼日頃の手入れ・仕立て直し
- 日頃のお手入れ:古い葉を根元から切る・気根を土に埋める
- 茎が伸びたら:5月~7月頃に切り戻し
- 樹形が乱れたら:4月~6月に植え替え
以下に補足します。
葉はどこで切る?モンステラの葉が黄色くなったり、茶色くなったりしたら
仕立て直し(切り戻し)をする程ではなく、一部の葉が古くなったときに、茎のどこでカットしたら良いか迷いますよね。
そんなときは、以下のように根元から葉をカット。
しばらくすると切口は薄い茶色になって落ち着きます。
▼葉は根元から切る
▼切った直後は白いが茶色っぽく落ち着く
気根が伸びたらどうすれば良い?
気根(茎から出ているひげのようなもの)が伸びてきて見苦しく感じたら、土に埋めてあげます。
気根は空気中の水分や栄養を吸収したり、株を支える支柱の役割があります。
数本程度切っても大丈夫です。
茎が伸びてきたら「切り戻し」
切り戻しとは、茎や幹を切って高さや樹形を整える目的で行うもの。切り戻しは5月~7月頃までに行います。休眠期の冬は仕立て直しません。
「モンステラ」は茎に節があり、コブのような節の少し上が成長点です。
以下の例は、バッサリと切った幹から新芽が出ている様子。
断面の少し下にある節から新芽が出て、葉が1枚ついています。
芽はコブのような節の少し上から出ます。
樹形が乱れたら「植え替え」
上画像は植え替えせずに育った様子。かなり苦しそうですよね。
植え替えは4月~6月頃がベストです。冬は行いません。
理想は、一回り大きな鉢に植え替えですが、さらに鉢が大きくなって移動が大変になると困りますよね。この場合は、植え替えの前に切り戻しをします。
現在の鉢から抜き出して根を減らします。
その後、同じ鉢に新しい土を鉢底や周りに入れて、カットした根の部分を埋め戻し。新しい根をが出る環境を、切り戻しと同時に行うと良いでしょう。
葉と根のバランスを取るようにして植え替えをすることが大事です。
土を使わずに育てる
切り戻しや仕立て直しのときに剪定した枝に「節」が付いている場合、しばらく水に挿して楽しむことが出来ます。
根を洗えば、ハイドロカルチャー(水耕栽培)も出来ます。
水に挿して根を出す
上画像は筆者のモンステラ。(まだ大きく成長していない葉なので、切れ込みはありません)
節を残してカットし、お水に挿しておくと簡単に根が出てきます。
▼数週間後。
1週間もすれば、新しい根が出てきます。
幹から1本、茶色っぽく伸びているのが古い根。そこから数本、白っぽく出ている根が、新しい根です。
しばらく待って、太い根が数本出てきたら鉢植えOK。冬は休眠期なので、4月~6月頃にします。
ハイドロカルチャー(水耕栽培)で育てる
「ヒメモンステラ」はコンパクトさが魅力。
土をテーブルに置くのに抵抗がある場合は、根を洗えば「ハイドロカルチャー」もOK。菌が無く、清潔に育てることができます。
鉢植えのように一回り大きな入れ物を用意する必要が無いので、好きな器で育てられます。水位が分かる透明なガラス瓶が扱いやすいのでオススメ。水のやりすぎを防げます。
土で育った苗をハイドロカルチャーにする方法
- 根の土を完全に洗い流す
- 茎が多ければカットして整理
- 穴の開いていない器を用意
- 用意した器に根腐れ防止剤(ミリオンA(※))を底に敷く
- 底になるハイドロボールを敷く
- 敷いたハイドロボールに根を洗った苗を入れる
- 隙間にハイドロボールを埋め込んで完成
ハイドロボールは粒の大きさが何種類かあるので、器に合わせて使います。
マグカップ程度の器の場合は小粒が良いでしょう。
(※)ミリオンAは必ず入れて欲しい土です。
「珪酸塩白土」という天然の土で、根腐れ防止の他に、水の活性化、ミネラル補給、光合成の促進などの効果があります。特に、雑菌が繁殖しやすい夏場はぜひ使ってほしい土です。
ミリオンは粒の大きさが色々があります。「A」は、薄くて扱いやすいためオススメです。
▼底辺に薄く入れるだけ(筆者のモンステラ水差し)
まとめ:コンパクトなモンステラで癒しの一鉢に
「ヒメモンステラ」は、「モンステラ」よりも寒さに弱いですが、コンパクトで育てやすい品種です。
日頃の管理としては、葉が黄色くなったり古くなってきたら茎の根元でカット。茎が伸びたら、5月~7月頃にコブのような節の上でカット。樹形が乱れたら4月~6月頃に植え替えをします。
- 日頃のお手入れ:古い葉を根元から切る・気根を土に埋める
- 茎が伸びたら:5月~7月頃に切り戻し
- 樹形が乱れたら:4月~6月に植え替え
植え替えるときに鉢を変えたくない場合は、根と葉をバランス良く整理してコンパクトにしてから新しい土に植え付けます。
仕立て直しで出た枝は、水差しやハイドロカルチャーで生かすことが出来ます。
この時「ミリオンA」(珪酸塩白土)を使うと、根腐れ防止の他に、水の活性化、ミネラル補給、光合成の促進を手助けしてくれます。