寄せ植えを作る時は、深い色の葉を入れると奥行きや陰影が出来ます。そこで活躍するのが「アジュガ」。春にはお花も咲く美しいカラーリーフです。
アジュガで寄せ植えに陰影をつけよう
寄せ植えを作ったとき、どこかしっくりしない、まとまらない事がありませんか。
名脇役を添えると解決する事があります。影の役割をする深い葉「アジュガ」を選んでみましょう。手間いらずでオールシーズン活躍します。
手間いらず!美しいカラーリーフ「アジュガ」
「アジュガ」は、大変丈夫で育てやすい植物です。
アジュガの特徴
アジュガの特徴
- 葉の色や模様は様々
- 地植えの場合、自然の雨で育つ
- 常緑。オールシーズン葉がある
- 日向、半日陰どちらでも育つ
- 耐寒性が強い
- 病虫害がない
- やせた土でも増える
- 肥料は不要
- 春は美しい花を咲かせる
可愛い花も咲く
寄せ植え鉢に植えたお花が全て終わっても、「アジュガ」は美しい葉色を保ってくれます。暖かくなると小さなお花も咲きますよ。
以下は「チョコレートチップ」の花の様子。ピンク色のアッツ桜と並べても映えます。
photo by 園芸屋たなか
アジュガはライナーで自然に増える
地植えにしておくと、春と秋に自然にランナー(細い茎)が伸びて増えます。子株を切り離して植えるだけでOK。挿し芽をする必要がないので手軽です。
出典:やさしい園芸
丈夫で手間いらず!なんと頼もしいカラーリーフでしょう。
そんなアジュガですが、ちょっとだけ気をつけることがあります。
夏の管理と配置に気を付けよう
- 比較的、乾燥に弱い
- 夏場の直射日光は葉を痛めやすい
- 夏場の植え付けは根がつくまで十分に水やり
- 横に広がって育つ性質がある
- 花が咲き終わったら付け根でカットして風通し良く
例えばハンギングバスケットで使う場合、乾燥しやすいです。お水はしっかり与えましょう。
その時、隣の植物との相性にも注意。アジュガは背丈が低い品種が多く、株元を低い位置で覆うので蒸れにくい植物を配置すると良いですよ。
お花は終わったら付け根でカット。そのままにしておくと、花びらが雨や泥に当たって傷んで虫を呼びます。
それでは、アジュガの中でもオススメな「チョコレートチップ」を紹介します。
チョコレートチップはブロンズ色の葉が美しい小型のアジュガ
「チョコレートチップ」は園芸店でも比較的流通していて、手に入りやすい品種です。アジュガの中でも小型なので、小さな寄せ植え鉢にも使えます。
出典:風散歩
寒さで更に葉色が濃くなる!
小型である事の他に注目すべきは葉の色。「チョコレートチップ」は、寒くなるにつれて葉の色が濃くなってきます。
深緑色から濃いブロンズ色に変化する様子がとても美しい。白、ピンク、黄色・・・どんなお花にも相性が良いですよ。
アジュガは種類が豊富
出展:千草園芸|アジュガ
今回紹介したチョコレートチップのほかにも色々な種類があります。上画像はアジュガだけをリース用の器に入れたもの。
斑入り(白い筋のような模様)、ブロンズ色、紫色・・・と、どれも美しい葉の色。
アジュガは、他にも色々な種類があります。
アジュガを寄せ植えで使うコツ
アジュガだけで見ると、どの葉も美しいのですが、他の植物を合わせるとゴチャついてしまうことがあります。
陰影には濃い色。華やかさプラスには斑入りもオススメ
寄せ植えでアジュガを使う場合、濃い色の葉は比較的合わせやすいですが、斑(白い筋のようなもの)が入った葉は意外と植物を選びます。
斑入りは株元を明るくしたり華やかにしたいときに向いています。
▼斑入りの例
▼濃い色の例
自然の景色を切り取るように植えてみる
例えば、自然の森を切り取るようなイメージで植えると案外まとまります。
自然の風景を思い浮かべてみると葉の姿は色々で、手前に大きな葉、下に垂れている葉、自由に伸びている葉もあります。それらの目をひく植物のそばには必ず深い色があります。舞台のスポットライトが眩しいのは、暗闇があるのと同じですね。
どこかにお出掛けして、感動した風景を思い浮かべながら配置するのも楽しいです。
まとめ
寄せ植えは濃い色の葉や花を取り入れると、全体が引き締まりますよね。色々なカラーリーフの中でもアジュガは頼もしい存在です。
丈夫、虫がつきにくい、土を選ばない、日陰でも育つ、秋冬も枯れないという優れもの。比較的乾燥に弱いので、乾いたらたっぷりお水をあげましょう。
今回紹介したチョコレートチップのほかに、葉に白い斑が入ったもの、ブルーやピンク色のお花が咲くものと色々あります。
植物のイメージに合わせて選んでみませんか。
出展:千草園芸|アジュガ