素焼き鉢の保水性と通気性
色々な素焼き鉢が出回るようになりましたね。海外では大きなテラコッタが広いお庭に置いてあり、景色とよく馴染んで素敵です。ご自宅ではどうでしょうか。苔がすぐ付いたり、土が乾いたりしませんか。
そこで植物にも人にも適した鉢を探りました。今回は素焼き鉢について考えます。
駄温鉢・テラコッタ・モスポットの違い
素焼き鉢は大きく分けて「駄温鉢」と「テラコッタ(朱温鉢・しゅおんばち)」があります。今今回は人気の「モスポット」も入れてご紹介。
3種類の中では「駄温鉢」が1番保水性が高くなっています。高温で焼かれていて粒子が細かいためとても丈夫。「駄温鉢」は日本で昔から使われている鉢ですね。
逆に、通気性で考えると「モスポット」が優れていると言えます。多肉植物など湿度が苦手な植物に向いてます。
環境に合わせて工夫する
環境にあった鉢を選ぶのが良いですが、やはり好きな鉢で育てたいですよね。そこで注目したいのは鉢と土の相性。土の保水力がどうなのか気になります。
すぐ土が乾く場合
鉢を保水性の高いタイプに変えてもいいですね。土のブレンドを変えるかマルチングをするのも手です。マルチングはクルミがおしゃれですよ。
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なかなか土が乾かない場合。
保水性が高すぎるケース。べたーっと分厚い苔がついてしまうような。そんな時は赤玉土を少し足したり、鉢底や表面に「ミリオン」を敷くと軽減されますよ。
<ミリオン>
粗めの珪酸塩白土(けいさんえんはくど)。
水質を浄化し、根腐れを防止、肥料のやりすぎを調整します。
植物が元気に育たないのは水分バランスだけではなく、日当たりや温度、根詰まりや土の古さなども考えられます。いろいろ探ってみてくださいね。
苔が付かない!撥水処理をした鉢
素焼き鉢は使い込むと風合い出てきますよね。馴染むといい感じなので、早く苔むした感じにする手法もあります。
でも、鉢についた苔が全て良いとは限らない!通気性が悪ければ悪いほど、ヌルッとした分厚い苔が付きますよね。ベターっとした苔です。個人的にはそういう鉢を扱うには大変だと思うんですよ。
↓イメージ
時間が経つとタワシでこすってもなかなか落ちません。ベランダで洗うのも大変です。もう苔はご免!という方は撥水処理を施した鉢がありますよ。長い間使っていてもほとんど苔が付きません。
まとめ
鉢は長く使いますから気になりますよね。今は色々な素材があるので迷ってしまいます。
通気性や保水性を重視するなら、素焼き鉢がおすすめです。夏の暑い日でも温度を逃がし、空気も通してくれますよ。環境や植物に合わせてお気に入りが見つかるといいですね。