葉牡丹といえば、お正月の寄せ植え定番。
実は、お正月以外にも素敵な寄せ植えを作ることができます。
一般的にクリーム色や緑色が多く流通していますが、黒い葉のシックな品種もあります。この記事では、バラの気高さを持つ「ブラックルシアン」を中心に紹介します。
バラのような黒い葉牡丹「ブラックルシアン」
マットな質感&変化する葉色
質感はよく出回っている葉牡丹と同じで、少し固め。画像では光の当たり方によって白っぽく見えますが、マット(光沢が少ない)で落ち着いている雰囲気です。
寒くなってくると、中心が段々赤くなるのも魅力。中心から外側にかけての葉色が、微妙に変わっていく変化を楽しめます。
耐寒性があるので屋外の寄せ植えにぴったり。日当たりが良い方が綺麗になります。
とはいえ・・・黒い葉、しかも大きい葉って扱いが難しそうですよね。
実は案外、何にでも合わせやすい植物です。今回は使い方の例を紹介します。
黒い葉牡丹の寄せ植え例
葉牡丹といえば、一緒に寄せ植えするのは「パンジー」「ビオラ」が主流ですね。花期が長いので選ばれている理由のひとつですが、これら明るい色は「ブラックルシアン」に合います。
このほか、実モノを使って季節を表現したり、同じ黒系で繋がりを持たせる植え方も出来ます。
白いブリキ鉢&赤系の花
隣の赤いアリッサムが良いアクセント。「ブラックルシアン」は紫色なので、同系色の「赤系」にも愛称抜群です。
葉牡丹を少し斜めに植えて、隣同士の植物と馴染むようにしているのも、さりげない技ですね。
白いカート風のブリキ鉢にとてもあっています。
車輪がついた鉢は「友膳」というメーカーで多く取り扱いがあります。鉢カバーとして使えるように、鉢底に穴が無いタイプもあります。穴の有無はチェックしてみてくださいね。
白いアンティーク風鉢&反対色
紫色と反対色の「黄色系」にも合います。
上の例では赤系にプラスして、柔らかい黄色の「ロータスブリムストーン」があることで、黒い葉が際立っていますよね。
実はこの「紫色」と「黄色」の組み合わせは、お花屋さんでもよく使われます。例えば、黄色い「ミモザ」のとなりに、紫系の「チューリップ」や「ユーカリ」などを置いていることも。ぜひチェックしてみてください。
この「ロータスブリムストーン」は、耐久性があるので冬の寄せ植えに重宝します。
葉の柔らかい質感が、全体を優しくしてくれますし、長さがあるので奥行やアクセントにもなります。
白いハンギングスタンド&シルバーリーフ(銀葉)
シルバーリーフ(銀葉)
- クッションブッシュ:両サイドに配置
- エレモフィラ・ニベア:上に配置
- シロタエギく:葉牡丹の下や周辺に配置
を混ぜて、雪が舞ったような華やかな雰囲気に。ハンギングスタンドも白いので、違和感なく溶け込んでいます。
「ブラックルシアン」はマット(光沢が少ない)ので、光の当たり方によっては白っぽくも見えます。そのため、シルバーリーフ(銀葉)と相性が良いのです。
エレモフィラ・ニベアは蒸れに注意して育てるとお花も咲きます。
実モノを添えて縁起良く可愛らしく
赤い実モノ、南天などを一緒にしてもサマになります。
南天も寒さが増すほどに赤が美しくなるので、「ブラックルシアン」同様に変化を一緒に楽しめます。
さりげないことなんですが、実は立て掛けてあるアンティーク風の椅子も雰囲気に合っています。
背景はとても大事。この例のように、ブリキ・銅板・アイアンのような固い素材にも合います。
黒い葉を生かしてシックな和風に
葉牡丹はお正月用の植物として使われることが多いですね。ですが「ザ・正月」にせずとも、素敵な寄せ植えは出来ます。
同系色の鉢やビオラで「ブラックルシアン」との繋がりを持たせ、パッと目をひく和風の植物を1つ入れている例。この場合、曲がった枝の松が全体の雰囲気を決めています。
松ではなく、例えば「ホワイトソルトブッシュ」や「シロタエギク」に変えると洋風にもなりますね。
もう1つ注目したいのは、「ブラックルシアン」の右側にある細い葉「コクリュウ」の植え方。
他の植物と馴染むような植え方が多いのですが、この例の場合、鉢から大きくはみ出すように植えています。
松、ビオラ、コクリュウが三角形になるように配置し、右下のコクリュウに視点が行くようになっています。全体のバランスを考えながら植えるのも、寄せ植えの楽しいところですね。
迷ったら、株元に1つ斜めに植えてみる
ここまで素敵な寄せ植え例を見てきました。でも、実際使うとなると、どう合わせていいのか困ってしまうことがありますよね。
そんな時は、お手持ちの鉢のエッジに1つ斜めに植えてみてください。
黒い葉が全体の引き締め役として活躍します。少し斜めにすると、ゆるやかに外側へ成長して優しいカーブになります。
育て方
基本的に乾燥気味に日当たり良く。寒さには強いですが霜に注意です。
肥料をあげすぎない事が美しさを保つコツです。
【育て方】
アブラナ科の多年草
花時期は4~5月
草丈 ~50cm
耐寒温度約-10℃(環境・生育状況により変わります)■育てる場所
日当たりと風通しの良いところで育てて下さい。■水やり
鉢植えの場合、土の表面が1cmほどしっかりと乾いたら、鉢底から流れ出るくらいにたっぷりと与えましょう。やや乾燥気味を好みます。鉢皿を敷いている場合、たまった水はその都度捨ててください。水をためっぱなしにしていると根っこが腐る原因となります。
庭植えの場合、晴れの日が続く場合や葉に元気がなくなってきたら与えてください。
乾燥を防ぐためにバークチップやヤシガラ炭などを土の上に敷いておくとよいでしょう。コガネムシ予防にもなります。
夏は午前中の涼しい時間に、冬も凍る心配のない午前中に水を与えましょう。夏の日中に水切れを起こした場合は、すぐに涼しい日陰に移して水やりを行ってください。■肥料
肥料は植えつけ時に(フローラマックBなど)を与えるとよいでしょう。■お手入れ
気温が高くなると葉色があせます。肥料の与えすぎも葉色があせる原因となりますので10月以降は肥料を与えずに育てるとよいでしょう。■植え替え・株分け
鉢植えの場合、植え替えは春か秋にどうぞ。根を傷めない程度に古い土を軽く落とし、一回り(3cm)大きい鉢に新しい土を足して植え替えます。
夏になると姿が乱れるのでその前の植え替えをおすすめしますが、本来の性質は多年草です。
ペットエコ|葉牡丹ブラックルシアン苗のページから育て方をお借りしました。
最後に
葉牡丹「ブラックルシアン」を使った、寄せ植え例の紹介でした。
葉がマット(光沢が少ない)で美しく、案外いろいろなお花とも合います。
赤系の他に黄色や白のお花、同系色のお花や実モノとも合います。使う鉢を、ブリキやアンティーク風のものにするのもOK。シックで素敵な寄せ植えになります。
まずは1つだけ、鉢のエッジに斜めに植えるのもオススメです。
黒い葉の葉牡丹はとても人気で、すぐに完売してしまいます。
今回紹介した「ブラックルシアン」の他にも、黒い葉の葉牡丹は流通していますので、園芸店やホームセンターなどでは早めにチェックしてみましょう。
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