今回は街中で発見した寄せ植えから、3種類のカラーリーフを紹介します。どれも室内で育てられる美しい植物です。
コルジリネ・レッドスターのカラーリーフ寄せ植え
秋の長雨中、喫茶店横に大きな寄せ植え鉢を見つけました。カラーリーフの寄せ植え鉢です。
コルジリネ・レッドスターが中央にあり、取り囲むように垂れ下がる植物が植えられていました。お互いが引き立つ組み合わせです。
そこで今回は、植えこまれていた以下3種類のカラーリーフについて紹介します。
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(10月下旬 横浜市にて)
画像右側の鉢です。さりげなくメリハリのある植え込みです。
コルジリネ・レッドスターの凛々しい赤い葉をメインに。株元はシッサス・エレンダニカとアスパラガス・ナナスがふんわり。鉢の土も見えにくくなっていますよね。
出会った場所は関東で屋根付き。比較的暖かな場所なので、今の時期ならば屋外でも可能なのでしょう。本来は室内向きです。
この中でおすすめしたいのはシッサス・エレンダニカ。無機質なオフィスに置くと場が和みます。よく流通しているシュガーバインのお姉さんというイメージです。
コルジリネとニューサイランは葉の付き方で見分けられる
まずこの鉢のメイン、コルジリネですが・・・コルジリネとニューサイランが見分けがつかないことありませんか。
葉の形はほとんど同じなので、遠くからでは判断がつきませんよね。私は庭にニューサイランを植えています。
違いは株元で分かります。コルジリネは上画像のように放射線状ですが、ニューサイランは扇状。例えて言うのなら扇子を広げたようなイメージです。着物の襟もとのような葉の付き方。平べったい塊が寄せ集まっています。
▼コルジリネ:株元は放射線状
▼ニューサイラン:株元は扇状
コルジリネとニューサイランの違い
ニューサイランは2~3mに大きく成長します。コンパクトな寄せ植え鉢で育てたい場合はコルジリネがおすすめ。
コルジリネは室内の観葉扱いと同じように育てた方が失敗が無いです。寒さに弱いので10度を下回るときはお部屋に取り込みます。霜や強い北風に当たらない環境ならば屋外でも冬越し可能ですが、葉が焼けて鑑賞用にはなりません。
種類や環境によりますが、特徴を簡単にまとめると以下になります。
◆コルジリネ
株元は放射線扇状。寒さに弱い。霜や北風が当たらない10℃以上の屋外ならば育つが、観葉植物のように育てた方が美しい葉を堪能できる。コンパクトな鉢植え向き。
◆ニューサイラン
株元は扇状。比較的寒さに強い。大きくなるので庭植えでもOK。
一緒に植えられていた他の植物「シッサス・エレンダニカ」と「アスパラガス・ナナス」についても少し触れておきます。
どちらも優しい雰囲気で室内観葉としておすすめです。
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柔らかくて深い切れ込みが美しい!シッサス・エレンダニカ
ブドウ科。グレープアイビーとも呼ばれていますよ。ブドウは縁起物なのでお祝いに贈る方もいらっしゃいます。
葉の切れ込みの深さや色合いはそれぞれ個体差があります。アイビーよりも華奢な感じで垂れ下がるので、ふんわりと優しい雰囲気になります。
日陰に強く育てやすいです。冬場の窓辺は冷え込むことがあるので、10度以上の場所に移動させましょう。
細かい葉が繊細で魅力的なアスパラガス・ナナス
アスパラガスにも色々な種類があります。街中では少し艶のある太い葉のアスパラ・スプリンゲリーが多いです。今回植えられていたのは細かくて繊細なので「ナナス」かと思います。
ナナスの育て方は少々繊細。日当たりが好きなので、日光不足になると細かい葉がパラパラと落ちてしまうし、成長が早いので植え替え(5月~6月ころ)をしないと根詰まりして弱ってしまいます。
乾燥に耐えるので蒸れに気をつけながら育てましょう。
店舗の寄せ植え鉢をチェックしよう
街中で寄せ植え鉢に出会うと、とても勉強になります。
特にお店前の寄せ植えは、丈夫で季節にあったもの、その土地にあったものをプロが選んで植えている事が多いので、新しい発見があります。
株元は何でマルチングしているのか、一緒に植えられている植物は同じ管理で出来るのか、色や葉の組み合わせなどをチェックすると楽しいです。
ご自宅でも応用できることがあるかもしれません。
今回紹介した
- コルジリネ・レッドスター
- シッサス・エレンダニカ
- アスパラガス・ナナス
は、どれも10℃以上で育つ植物(個体差あり)。
これらは室内の美しいカラーリーフとして育てても素敵です。お手持ちの植物とうまく組み合わせられたら良いですね。